事例・インタビュー

リーダーシップ研修とエンゲージメント向上で人材の定着を目指す「麦飯石の水」| 各部門のリーダーたちに起きた”劇的な変化”とは?

沖縄エリアでボトルウォーターの製造・店舗販売及び宅配を核に事業を展開する有限会社 麦飯石(ばくはんせき)の水

沖縄県内に22店舗を構え、テレビCM等でも高い知名度を誇る麦飯石の水ですが、企業の成長に伴いさまざまな課題解決の必要性も感じていたといいます。

今回は、トリプルバリューの提供する「リーダーシップ研修」をはじめとする経営課題解決のコンサルティングと研修を4年にわたり実施し、自他共に驚くほどの成果をあげているというお3方に、いったいどのような変化があったのか、またトリプルバリューを選び続けている理由などについてお話を伺いました。

麦飯石の水株式会社

左:取締役 伊良波様、中央:総務部長 土井様、右:営業部エリア統括 石川様

4年間にわたり、トリプルバリューのリーダーシップ研修をはじめとする様々なセミナーを継続

ーー麦飯石の水様とトリプルバリューの出会いは4年前です。当初のきっかけはどのようなものでしたか?

伊良波様:弊社社長と私が、以前に別会社で山本さん(現トリプルバリュー代表/麦飯石の水様の研修を担当)の講座を受講したことがあり、面白いのに分かりやすく引き込まれる内容で強く印象に残っていました。数年後、自社の課題解決の支援を検討した際も「ぜひとも山本さんにお願いしたい!」となって、トリプルバリューにお声をかけさせてもらいました。

ーー当初はどのような研修を行っていたのでしょうか。

伊良波様:当初のテーマは、管理職を対象にリーダーのあり方や部下への接し方を学ぶというものでした。トリプルバリューさんが開発したエンゲージメントカードも導入し、ワークショップを行いました。日頃聞きにくいことをカードを使って聞くことができたのも良かったですし、5年10年と一緒に働いてよく知っているはずの相手なのに、初めて知ったことや意外な一面がどんどん出てきて驚いたのを覚えています。

その他にも、この4年間で、リーダー育成を軸としたマネジメントやチームビルディング・部下育成研修からKPI設計や財務に関するセミナーなど、幅広い課題に対しオーダーメイドの研修を設定してもらっています。

現在の課題は明確で「エンゲージメント向上による人材の定着」に注力

ーー継続的なセミナー・研修で課題が解決するにつれて、新しいステージに進まれた部分もあるかと思います。現在、もっとも力を入れているのはどのような部分でしょうか?

伊良波様:直近の1年半くらいの課題ははっきりしており、「エンゲージメント向上」と「定着率を上げる」の2点です。人材採用はもちろん大切ですが、入った人が辞めずに成長してくれることが企業の成長にも欠かせないという社長の方針も反映し、人材が定着する職場環境づくりに力を入れています。

ーーエンゲージメント向上研修で学んだことや、実践していることがあればお聞かせ下さい。

土井様:私は研修を受けるまで「ほめる」ということを全くしてこず、必要性も頭では分かっていたものの実感していなかったんです。研修でほめることがなぜ大切なのかを納得でき、それからは仕事で成果を上げたときだけでなく、毎日のちょっとしたことでもほめるようになりました。

石川様:研修で、部下の納得する伝え方や「聞く力」の大切さを知りました。時々忘れてしまうこともありますが、セミナーを通じてまた思い出すことができています。

最初のセミナーでは「部下3人の誕生日を知っていますか?」という質問に対しまったく答えられなかったのですが、今ではちゃんと答えられるようになっただけでなく「おめでとう」と声をかけると「ありがとう」と返ってくる関係性を築けるようになりました。

研修を受けて、リーダー層に起こった変化とは?

ーー研修を受けて自分自身がどのように変わったかを教えていただけますか?

伊良波様:私自身が創業当時から、強い態度で指示に従わせるというスタイルを率先して行ってきたため、他のリーダーもそれを踏襲した社風になっていました。しかし研修を受けて本当に人が定着する企業とはそうではないことを理解し、それまでの自分を反省して行動を変えたことで、社内にも自然と「相手の話を聞く」という空気・姿勢が広がったと感じています。

土井様:以前は自分の意見だけが正しいと信じており、部下との会話は自分の言いたいことを一方的に指示するだけでした。研修を受けて、相手の意見ややりたいこと・なぜそう思うのかなどを聞くようにコミュニケーションが変わりましたし、成果だけでなく過程も見て判断できるようになったのが大きな変化です。

石川様:それまではスローガンや目標を達成するよう厳しく指示するのがもっとも成果を上げるやり方と信じてやってきました。研修後は、目標達成できないエリアや店舗の話を聞き、目標を押しつけるのではなく「なぜそれが大切なのか」を伝える工夫をしたところ、部下の意識が変わり自主的に取り組んでくれるようになったことを実感しています。

他のリーダーの変化とチームへ与える好影響にも、驚きの連続

ーー他のリーダーたちを見て、どう「変わった」と思われますか?相互にお聞かせください。

笑顔のない売上至上主義のロボット→心を開いて話し合えるリーダーへ

伊良波様:4年前までの土井は、私の影響もあってか「業務遂行に笑顔など不要」「同じことを2度言わせるな」という、いわば冷徹なロボットのような上司でした(笑)。しかし研修を受けて、部下と心を開いて話し合えるようになり、まるで別人というほどの変化に驚いています。

一方的に檄を飛ばす5時間のパワハラ会議→意見を言える場に。時間短縮で生産性も向上

土井様:過去の伊良波さんは、創業からの文化を体現しているという感じで、自分の思いを一直線に貫く人でした。当時の会議は17時に始まり22時までひたすら伊良波さんが檄を飛ばすといった状況も当たり前で(笑)。研修を受けて、話を聞く環境作りの大切さを知り、会議が「お互いの意見を言い、前向きに検討する場」に変わりました。会議時間も1/3以下になり、生産性も向上しています。

石川様:以前は、伊良波さん→土井さん→自分という強固な上下関係ができており、疑問や提案があっても怖くてなにも言えなかった部分がありました。それが研修を受けた今は、話を聞いてくれたり、意見を取り入れてくれたり、困った時は面倒を見てくれる頼れる関係になっています。会議でも伊良波さんや土井さんからの一方的な指示ではなく、私の話も聞いて、怒らずにアドバイスをくれるようになりました。

「つべこべ言わず動け!」から、理念を説明するよう変わった結果、200日間クレームゼロを達成

伊良波様:石川は、私たちの影響もあり、配達スタッフに対しても「とにかく体力で水を届けるのがお前らの仕事だ!どんどん水を持っていけ!」というスタンスでした。それが研修で山本さんに「皆さんが、お水を通して本当にお客さんに届けたいのは、安心安全ですよね」と言われて、私たち一同ハッとしました。

当時、配達時のクレームをゼロにしようという目標を掲げていたのですが、スタッフへ「自分たちはただの水ではなく、赤ちゃんからお年寄りまで毎日の安心安全を届けている。それを誇りに思って、最後の一瞬まで異物混入していないか、パッケージが汚れていないかチェックしよう」と説明するようになりました。

そうすることで現場従業員の意識と行動が変わり、なんとそのエリアでの顧客クレームが200日連続でゼロという成果を挙げたんです。

石川は33歳で、われわれ昭和の体育会系のような価値観にもついてきてくれる一方で、Z世代の感覚もあわせ持っています。中間管理職として発揮できていなかった彼本来の良さや意識が、セミナーを機に言語化され、行動として表われてきました。セミナー内容をしっかり自分の思考に落とし込み「トリプルバリューの山本さんならこうするだろう」と考えて行動に移し、部下が再現できるような伝え方まで確立できているのはすごいの一言ですね。

ーー本当に驚くほどの変化ですね!お3方以外のリーダーの皆様にも何か変化が見られますか?

伊良波様:物流部門の生え抜き社員で現在50代のリーダーがいて、仕事はできるものの以前は人を寄せ付けないオーラがすごかったんです。ところが、一度セミナーを受けて「これは絶対受けるべき内容」と確信し、劇的に変わりました。

今では他部署や店舗スタッフともコミュニケーションが取れるようになり、お客様にも笑顔で挨拶をしています。「自分の成長が楽しい」「部下との関係が格段によくなった」と言い、今では研修課題である「読書」を欠かさず、2時間かけて感想文を作成し、いつも本を小脇にかかえて歩いているほどで、まわりにもいい意味で影響が広がっています。

トリプルバリューの柔軟なカスタマイズ性と、あらゆる課題をワンストップで相談できる点が魅力

ーーところで、4年間にわたってトリプルバリューの研修やコンサルティングを選び続けて下さっている理由というのはどこにあるのか、お聞かせいただけますでしょうか?

石川様:型にはまったセミナーをやるのではなく、1社1社、さらには1人1人の課題に合わせて柔軟に内容を変え、親身になって指導してくれるところがすばらしいと思っています。

伊良波様:人材育成はもちろんですが、経営や財務などお金に関すること、補助金制度の活用など、あらゆる分野のコンサルティングもワンストップで対応してくれるので、他に相談しようという気が起きないですね。

ーートリプルバリューのサービスは、どのような会社におすすめですか?

伊良波様:意志決定は早いが社員や部下がどう考えているか分からないような、いわゆるワンマン企業や、社員が仕事や会社に愛着が持てず定着率が低い企業、方針や目標が浸透しない企業には、トリプルバリューの研修は絶大な効果があると思います。同時に、補助金活用や銀行への決算書などを自社でうまく作成できず困っている企業へのサポート能力も高いのでおすすめです。

今後はさらにエンゲージメントを向上させ、人材定着を図りたい

ーー現在、エンゲージメント向上と人材定着の取り組みを進めておられる中ですが、現時点での成果と今後の展望を教えて下さい。

伊良波様:2023年の秋頃から、社内エンゲージメントを高める施策を始めました。実際に山本さんに社内エンゲージメントを定量的に評価できるようアンケート実施やその後のアプローチ方法などをコンサルティングしていただいています。

まずは各エリアの従業員を対象にアンケートを実施し、満足度やエンゲージメントを定量的に評価しています。まだエリアによってばらつきがありますが、研修等の効果もあり、ここ1年で中部エリアでは1ポイント以上のエンゲージメントが向上しています。

更に労働環境の改善を図ると同時に、数値の低いエリアの社員の意見を聞きコミュニケーションを取ることで、全社員のエンゲージメント向上を図っていきます。

土井様:今後は、顧客売上増加の研修や人事評価制度についても充実させていきたいと考えています。

石川様:エンゲージメント向上は引き続き力を入れていきたいです。また経営層・部長クラスに続き、課長や店長など現場リーダーの研修も実施したいですね。

伊良波様:現在の評価制度は、過去の自分が作ったものですが、今の視点で見ると改善が必要だと思っています。トリプルバリューさんの言葉でいうと「ワクワクしない」んです。

今の自分に足りないもの・求められているものと、そのために何をすればいいのかという行動指針が得られるような、未来へのロードマップになるような内容にしたいと考えているので、ぜひ相談させて下さい。

ーーありがとうございます。ぜひご相談に乗らせてください!