コラム

エンゲージメントとは?人材育成のカギとなるチームに必要な3つのこと

企業における人材育成で近年重要視されるようになったのが”従業員エンゲージメント”です。従業員エンゲージメントを向上させることは、組織力を継続的に高く保つ効果に繋がる重要な要素です。

今、人材育成に携わる専門の職種だけでなく、チームで働く人たち全員がこの「従業員エンゲージメント」を知り、その向上に取り組むことが必要です。


エンゲージメントとは?

エンゲージメントとは辞書上では「約束」「契約」などの意味を持ちます。

企業においてのエンゲージメントは企業と顧客、上司と部下などの信頼関係を示すことが多いですが、特に「従業員エンゲージメント」は、従業員が会社やそのミッション、ビジョンに対してどれだけ熱心であるか、または貢献しようとしているかを指します。これは生産性や離職率に影響を与える重要な指標です。

つまり従業員が「私の力でこんなふうに会社に貢献しよう」と思う気持ちと、それに応える企業の姿や想いのことです。

人材育成で従業員エンゲージメントが重要視される理由

なぜ今、人材育成の場において「従業員エンゲージメント」が注目されているのでしょうか。それには大きく2つの理由があると考えられます。

多様性を受容する環境になったため

個人の多様性に目が向けられるようになり、昔のように「みんな一緒」というわけにはいかなくなりました。

組織の価値観や理念だけで強制的に従業員の意識を統一するのではなく、従業員一人一人の価値観や特性を知り、エンゲージメントを引き出すことが必要になっています。

持続的な組織力の維持が見込めるから

「従業員エンゲージメント」を高めることは、長期的な組織力の維持につながります。

従来のマネジメントでは決まりや仕組みで強制力を持たせることで、一時的な効果を出す方法が主流でしたが、令和の時代にその方法は通用しません。

人間”やらされていること”より”自らやっていること”のほうが長続きしますよね。

前述の通り、エンゲージメントは従業員に無理やり押し付けるものではなく、自発的な価値観や熱意の発生により生まれるものです。

従業員が仕事に対して満足感を持ち、意欲的に取り組むことで、生産性が向上します。そのため、個人の意思が尊重され高品質な仕事とチーム力が保持されやすいのです。

企業にとっても長期的な視点で見ると、エンゲージメントが高い従業員は組織にとっての貴重な資産となります。

エンゲージメントを高める人材育成に必要な3つのこと

では、実際にエンゲージメントを高める人材育成には何が必要なのでしょうか。

単純に「人を育てる」のではなく、エンゲージメント向上につながり長期的なモチベーションの維持と企業への定着を見越した方法を実践してみましょう。

メンバーの行動を把握すること

マネジメントをする人間はまず大前提として、メンバーの行動に目を配り「仕事のやり方」や業務量、コミュニケーションを把握する必要があります。

行動を理解することで個人の得意不得意も知ることができ、仕事の振り方や指導に反映することができます。また、「理解していること」がメンバーに伝われば、チームに貢献したいという想いが発生し、エンゲージメントの向上につながるでしょう。

適切な目標設定を行うこと

チームの目標設定はメンバーが「目指したいと思える目標」を設定しましょう。少し頑張れば手が届きそうな、具体的な目標を設定します。

また、目標の細分化もチームのモチベーション維持には欠かせません。長期的目標から逆算した短期的・中期的目標を必ず設定します。これはチームの多くのメンバーが達成でき、達成感を味わえる目標にすることが重要です。

自己理解とお互いの理解を深めること

また、組織が積極的に従業員のスキルやキャリアの成長を支援する場合、従業員は自己実現を感じやすくなり、組織にとって有益な高いパフォーマンスを発揮します。

自己理解と相互理解の深化は、効果的なチームワークの基盤です。各メンバーが自分の強みや弱みを認識し、お互いの個性や働き方を理解することで、コミュニケーションが円滑になり、協力体制が強化されます。

「自分を理解しているメンバー」「自分が理解しているメンバー」がいるチームでは、自発的に考え、行動しやすくなり、エンゲージメントが高くなります。

価値観ワークでエンゲージメント向上を!

エンゲージメント向上を目指す一歩として研修内容を検討してみるのも一つのアプローチ方法です。

座学のみの研修は異なる価値観を持った「全員が同じ内容を聞く」ので学ぶ人と学べない人、モチベーションが上がる人と上がらない人に差が出てきてしまいます。

自発的な想いの発生には、能動的な行動が必須です。

『Engagement Card(エンゲージメントカード)』はカードゲームを通して、価値観を知り、自己理解や他者理解を深めることができるツールです。

エンゲージメントカードを使ってワークショップを行うことで、自分でも気づいていなかった価値観に気づき、仕事のやり方に反映させたり、チームでのコミュニケーションに活かすこともできるようになります。

人材育成の鍵となるエンゲージメント向上に『エンゲージメントカード』でアプローチしてみませんか。

『エンゲージメントカード』とは

88種類の「価値観ワード」がイメージしやすいイラストと一緒に書かれたカードです。カードゲームを通して価値観の自己理解や他者理解を深めることができます。

使い方は1つではありません。チームの状態や目的にあった使い方を見つけることでワンランク上のチームビルディングにつなげましょう。

価値観に関する対話を通して、 その価値観を選んだ背景や解釈、考え方などを相互に理解し合うことで、 相手の行動や発言の受け止め方が変化します。

価値観が違うことが当たり前で、 価値観が違うからこそ新しいものが生まれ、価値観が違うからこそワクワクするチームになります。

詳しい使い方はこちら

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