企業事例・インタビュー

タダーニョ様インタビュー 「内観は一丁目一番地」

トリプルバリュー本間理央

こんにちは。トリプルバリューの本間です。
この記事では、エンゲージメントカードをプレイした方々にエンゲージメントカードを利用して良かった点やプレイしたエピソードなどをまとめています。

今回のゲストはタダーニョさんこと小澤唯乃武さんです!
本日はよろしくお願いします!

タダーニョこと小澤唯乃武さん

●東京の原宿で生まれ育つ。社長秘書、コーチなどと平行して現在はオンラインでスキルアップ講師をしています。現在は鹿児島県在住。趣味はサーフィン。


この記事はこんな方におすすめ
  1. 「エンゲージメントカードを購入したきっかけ」
  2. 「エンゲージメントカード活用法」
  3. 「「エンゲージメントカードをオススメしたい人」
  4. 「今1枚カードを選ぶとしたら?」
  5. 「大切にしている価値観を通じてどんな自分になりたいか」

①「エンゲージメントカードを購入したきっかけ」

トリプルバリュー
本間理央

エンゲージメントカードを購入したきっかけを教えてください。

タダーニョこと小澤唯乃武さん

直感的に楽しそう!と感じました。僕は、「内観」を重視したスキルアップ講師をやっていますが、エンゲージメントカードが必ず役立つと直感的に感じました。ビジネスや家庭、友達関係において、何をするにしても内観は必要じゃないでしょうか。

例えば、会社における内観は現在地の把握です。今の状態やリソースを知ること。財務分析が必要になることはもちろん、スタッフのマインドが大切になります。それには、まず、内観を徹底的に行い、現在地を知らなければ方向性もゴール設定もできないからです。個人や家庭も一緒だと思います。

その内観を手助けして、やりやすくするのにエンゲージメントカードが役立つと考えました。

トリプルバリュー
本間理央

エンゲージメントカード認定ファシリテーター養成講座を受講されて良かった点はありますか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

龍太さん(山本龍太:エンゲージメントカード開発者)のファシリテーションがすごく面白いところです。それは、龍太さんがエンゲージメントカードの価値を位置づけるのではなくて、体験した人に価値を感じてもらおうとしているからでしょうね。マークザッカーバーグが「Facebookが何か、自分でもわからない」という発言をしているのですが、そんなことを思い出しました。

エンゲージメントカードのカードワークは、対話に夢中になって熱がこもるし、自分を俯瞰して気づくこともできます。

エンゲージメントカードが何か?はユーザーそれぞれあって良いのではないでしょうか。

②「エンゲージメントカード活用法」

トリプルバリュー
本間理央

多くの場面でプレイされていると思います。その時の感想を教えてください。

タダーニョこと小澤唯乃武さん

エンゲージメントカードを連休前に一人で使うことがあります。休日を有意義に過ごしたいですからね。そうすると「自律」というカードを選ぶことが多いです。ダラダラしちゃわないようにです。なかなか上手くいかないけどね(笑)。

1on1の場面では、私はカードを選ばずにファシリテーターに徹して、たくさん質問するようにしています。質問しているうちに、プレイヤー自身がカードを通して自己と対峙している印象が強いです。

また、友人とプレイするときは「えー!?それ手放すの?なんでー?意外!!」などと言い合いながら、和気あいあいとした雰囲気でプレイしています。

あと、正しい使い方ではないかもしれないけれど、予め外しているカードが何枚かあります。

「well being」「心地よさ」「平穏な人生」「自由」と「愛」「健康」「家族」です。

理由は、「well being」「心地よさ」「平穏な人生」「自由」は、この一枚で全部が事足りてしまう最強カードだからです。自分のことを話したくない人が参加していると「コレさえあれば良い。」と言えてしまうために外しています。「well being」「心地よさ」「平穏な人生」「自由」を得るために必要なカードを選んで欲しいと思います。

また、「愛」「健康」「家族」も大切と言われたら掘り下げるのが難しいからです。

トリプルバリュー
本間理央

そのような想いからカードを外しているのですね。

タダーニョこと小澤唯乃武さん

エンゲージメントカードはカード自体が優秀なので、絶対に「楽しかった!」で終わることができます。

だから、ファシリテーターが良い問いかけをしなければ、ファシリテーターはただのカードを配る人になってしまう。それは絶対にやってはいけないと思っています。

最強カードを使われると、それ以上の質問のしようがないことがあります。

例えば、「well beingさえあれば良い。」と言われるとやりづらいですね。

トリプルバリュー
本間理央

職種や環境、世代によっても捉え方が違うかもしれませんね。

タダーニョこと小澤唯乃武さん

違うと思います。例えば、企業で使うとき、経営者があるカードは必要ないと思っていることもあるかもしれません。意図性をしっかりと聴き、目的を明確にしたうえで、研修やワークショップを開催することも必要だと思います。

私はカード一枚一枚に対して、相手に具体的に説明できるようにありたいと思っています。

例えば、「規律」というカードなら、「規律を変える」と「規律を守る」の2つにしているんです。

「規律」という一つの言葉でも捉え方が人それぞれあると思うので、どちらの視点からも選べるように準備しています。

また、様々な視点で質問できることも大切だと思います。「秩序」と「調和」の何が違うのか、「感謝」という言葉をどう捉えているのか。など具体的に質問をするようにしています。

トリプルバリュー
本間理央

確かに、オンラインでのコミュニケーションは疎外感がありますよね。

今まで行ってきた研修の中で印象に残った場面は何ですか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

私がランダムにカードを一枚引いて、そのカードの言葉をテーマに語ってもらいました。

その時のテーマは「コミュニケーション」でした。

一見するとコミュニケーションは議論しやすいテーマかもしれませんが、受講者の一人がコミュニケーションを言葉で表すのはとても難しいと仰っていました。

同じ言葉でも、人によってそれぞれの捉え方があると思います。

それは、その方が経験してきたことを通して感じていることがあるからです。

トリプルバリュー
本間理央

相手に合わせながら活用されていらっしゃるのですね。

③「エンゲージメントカードをオススメしたい人」

トリプルバリュー
本間理央

エンゲージメントカードをどんな方にお薦めしたいですか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

スタートアップはもちろんのこと、うまくいっているチームにも使ってほしいと思います。

エンゲージメントカードはポジティブに使うことが多いけれど、「やってはいけないこと」を意識するにも役立つと思っています。

例えば、「尊敬」というカードを選びます。

尊敬する人のことを啓蒙しすぎて、その人を超えられないとなるのならば、自分が進化するために「尊敬を手放すことを選択する必要もあるのではないでしょうか。

トリプルバリュー
本間理央

現在の自分を超えて進んでいくために「やめること」を選択することは大切ですね。

タダーニョこと小澤唯乃武さん

そうです。「謙虚」もその一つだと思います。

何事に対しても相手を尊敬しながら謙虚でいることも大切だけど、調子に乗っているときだからこそ伸びることもあるじゃないですか。そんな時は一旦「謙虚」を手放して、目標に辿り着いてから「謙虚」を考えてもいいと思うんです。

トリプルバリュー
本間理央

言葉の一つ一つを多角的に捉えるということですね。

④「今1枚カードを選ぶとしたら?」

トリプルバリュー
本間理央

今、カードを一枚選ぶとしたら、どんなカードを選びますか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

「冒険」です。ゴールすることよりも、ゴールへ向かって行動することが大切だと考えているからです。

今、オンラインで研修をしていることが多いのですが、そこに参加している方が「今度、社員に研修を開講してほしい。」と言われたことがあります。それは、自分が目指しているゴールへのプロセスになっています。また、務めている仕事でも新しい部署で成果を出さなければならないから、新しいことに挑戦しているので「冒険」を選びました。

⑤「大切にしている価値観を通じてどんな自分になりたいか」

トリプルバリュー
本間理央

自分が大切にしている価値観を通して、どんな自分になりたいですか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

チームビルディングの名人でありたいと思っています。

自分の会社はもちろん、研修を依頼してくれる企業においても、心理的安全性の芽が出せる人になりたいです。

昨日、セミナーに参加していて、「心理的安全性を流行で終わらせてはいけない」というメッセージがあり、心に響きました。心理的安全性をつくることを提供できる人になりたいです。

トリプルバリュー
本間理央

心理的安全性をつくるためには何が大事だとお考えですか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

やはり「内観」です。「自分のリソースを知る」ということですね。

得意なことと不得意なことがあって、得意なことを伸ばすことと不得意なことを補完することのどちらを選ぶのかも「内観」が必要ですよね。

私は人に提供するときに、テーマを相手に決めてもらうことが多いです。

「仕事に対して」とか「自分に対して」とか好きなようにやってください。としか言わないんです。

人は皆やりたいことしかやらないし、基本的には人間全員快楽主義だと思っています。

何故かというと「やだやだ」っていう人に、「現状を変えるために何をするの」って聞いても何も出てこないのであれば、それは快楽主義なのではないかと思うのです。

「やりたいことしかやらない」という人が新たなことに挑戦し行動するためには、「内観」しかないのかもしれません。

私の「0秒思考」の講座では、「内観」をテーマに行っています。

トリプルバリュー
本間理央

内観や自己分析をするときにエンゲージメントカードを使われるのでしょうか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

めちゃくちゃ使います!

カードを7枚選んでもらったあとに思い浮かぶことを1分間で書き出してもらうんです。

エンゲージメントカードの言葉は具体的に書かれているわけではなくて抽象的ですよね。

だから、その人そのひとのパーツになるわけです。そのパーツは、あなたにとって何?というところが大事だと思います。

私は「感謝」や「謙虚」というカードを選ぶことはありません。

人は「感謝」することが大切だと言うでしょう。誰にでも感謝できる人でありなさいと…。

だけど私は、感謝の安売りをしたくないという想いがあるんです。

感謝しなければ自分が幸せになれないという恐怖があったり、成功できないと思っている人もいるのではないかと感じます。

「謙虚」に対しては、自分が尊敬されたいという想いが含まれているように感じてしまうのです。

人に対してだけではなく、知識に対しても謙虚でありたいと思います。

トリプルバリュー
本間理央

それは自分本位な理由に置き換えられる言葉になるからでしょうか?

タダーニョこと小澤唯乃武さん

そうです。「感謝」と「謙虚」この二つの言葉でも捉え方は人それぞれです。

だから、内観が大切になります。

私は「静かな自分をみつける」そんな時間が大切だと伝えています。

その時間によって、自分がどんなことを欲しているのか、どんなことをやりたいのか、見えてくるのだと思います。自分が情熱を持って広めていきたいと思えるものは、最後まであきらめずにやりきることができるんですよね。だから、年齢や経験は関係なく、何歳になっても情熱が湧いてくるものをみつけ続けていきたいと思っています。

トリプルバリュー
本間理央

小澤さん、今回はありがとうございます。
これからも『もっとワクワークする世の中』に向けて私たちと一緒に、1人でもワクワークする人を増やしていきましょう!これからもよろしくお願いします!