認定ファシリテーター

価値観を“言葉”にするだけで、対話が変わる——エンゲージメントカードと言語化の力。代田様へインタビュー

この記事では、エンゲージメントカード事務局公認の認定ファシリテーターの皆さんに、実際にカードを使って感じたことや、印象に残っているエピソードを伺っています。
今回は、株式会社KMTプランニング 代表取締役の代田様にお話を伺いました。

プロフィールとキャリア

代田 美紀 様 プロフィール

●株式会社KMTプランニング 代表取締役
●Associate Certified Coach(2022年国際コーチング連盟認定)
●Points of You® Practitioner
●いけばな小原流家元教授
●修士(機械工学専攻) 武蔵工業大学大学院

現場の声で紐解く、エンゲージメントカードの魅力

――代田さんのプロフィールと現在のご職業

「人の“内側”にあるものに静かに光を当てる」。
株式会社KMTプランニング代表の代田さんが、日々大切にしているスタンスです。
彼女の活動は、大きく3つの柱に分かれています。

1つ目は、経営者や管理職への研修やコーチングを中心とした、BtoB向けの「基盤力強化サービス」。対話を通じて、リーダーたちが自分の軸を見つけ直し、意思決定力を高めていくプロセスを伴走します。

2つ目が「Knock on mind」というブランド名で提供している、自己発見支援のプログラム。エンゲージメントカードや写真カードを活用しながら、自分自身と深く向き合う時間を届けています。自宅での少人数実施から、寺院などの静謐な空間でのワークショップまで、幅広い形で展開しています。

そして3つ目が、小原流の師範資格を活かした「生け花体験教室」。2025年5月より本格的にスタートしました。「生け花も内省の入り口になる」と話す代田さんの手によって、感性を磨く“場づくり”がなされています。

――導入のきっかけ——なぜエンゲージメントカードだったのか

「もっと言葉を手がかりに、自分を深く見つめ直せるツールはないか?」
そう感じたのが、エンゲージメントカードとの出会いのきっかけでした。
当時、コーチングのツールの一つとして写真ツールを用いたコーチングを行っていました。一定の効果はありましたが、参加者の中には「写真だけでは言語化が難しい」「想像が広がらない」と感じる人もいたそうです。

「言葉という具体的な“きっかけ”があれば、もっと引き出せるのではないか」

そうしたニーズに応えるように、検索からたどり着いたのがエンゲージメントカード。試しに1セット購入してみたところ、写真では得られなかった手応えを感じ、「これはいける」と確信を持ったと言います。

実際に使ってわかった、エンゲージメントカードの手応え


――使用して感じた変化と、購入前とのギャップ

初めて使ったとき、代田さんは「これは期待以上だ」と感じたそうです。

「特に話すのが苦手だった方や、“自分には特別な価値観なんてない”と思っていた方も、カードに書かれた言葉をきっかけに語り出すんです。言葉があることで、自分の内側にある思いをすくい上げられるようになるんですね」

これまで“話せなかった人”が“話したくなる人”へと変わる。その変化の瞬間が、カードの価値を確かなものにしてくれたと言います。

――他社ツールと比べて感じた「エンゲージメントカード」の強み

数あるカード型の対話ツールの中でも、エンゲージメントカードは突出して「使いやすい」と感じているそうです。

「他のカードは、ファシリテーターの力量に依存する場面が多かった。でもエンゲージメントカードは、ルールもシンプルで、場が自然と動き始める。まるでトランプを囲むような感覚で、誰でも気軽に参加できるんです」

構えずに始められ、場の温度が上がる。シンプルであるがゆえに、多様な人が関われるのが、何よりの魅力だといいます。

ファシリテーターとしての一歩と、その実践効果

――認定ファシリテーターになった背景

「自己発見支援のプロとして、自信を持って使いたかった」

そう語る代田さんは、エンゲージメントカードの認定ファシリテーター資格を取得しました。
特に「Knock on mind」というサービスを通じて、クライアントの“本音”に触れるには、信頼感と説得力のあるファシリテーションが不可欠だったと言います。
「このカードをどう活かせば、もっと対話が深まるか。表面だけで終わらせないために、学んでおきたいと思ったんです」

――講座を通じて身についたスキルと実践での活用

印象に残っているのは、「問いかけのバリエーションが飛躍的に増えたこと」。
もともとプロのコーチとして活動していた代田さんにとっても、講座内で学んだ質問の技術は、新たな気づきをもたらすものでした。
「“こんな切り口で聞けばいいんだ”という発見がたくさんありました。コーチとしての引き出しに深みが増しましたね」
それ以来、対話の質が確実に変わり、参加者の変容のスピードも上がったそうです。

現場で起きた変化と、印象深いエピソード

――カードを通じて生まれた「心に残る瞬間」

ある企業の研修現場。常に後ろ向きな態度や発言が目立っていた参加者が、エンゲージメントカードのワーク中に豹変したそうです。

「それまでは一言も発さなかったような人が、“これも選びたい、あれも気になる”と、笑顔で楽しんでいたんです。
あんなに後ろ向きだったのに、こんなに積極的になるんだ。と、見ていて本当に驚きました」

その後、座学の研修や個別コーチングにも前向きに臨むようになったとのこと。自己開示ができたことで、「自分はこの場にいてもいい」と感じられるようになったのではないかと、代田さんは語ります。

今、選ぶ一枚と、届けたい人たちへ

――今の気持ちに響く「一枚」は?

「“冒険”ですね。私にとって“挑戦すること”は、ずっと大切にしている価値観なんです」
生け花体験教室の立ち上げ、オンラインの新しい試み、新しいクライアントとの出会い——常に「今のままで終わらせない」姿勢で挑戦を続ける代田さんにとって、“冒険”は原動力ともいえる存在です。

――このカードを届けたいと思う相手とは?

「今、届けたいのは“学校の先生たち”です」
2人のお子さんを育てる中で、先生たちの多忙さや余裕のなさを痛感しているという代田さん。
公立校の先生が「キャリアプランを書かせる立場でありながら、自分のキャリアについて考える時間を持てていない」ことに違和感を抱いています。
「まずは先生自身が、自分の価値観に立ち戻る時間を持ってほしい。そうすれば、子どもたちにも、もっと真摯に向き合えるんじゃないかって思うんです」

ーー ありがとうございました!これからも、エンゲージメントカードを宜しくお願いします。

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