事例・インタビュー

R&Dの組織文化醸成にエンゲージメントカードを活用。オムロン様インタビュー

R&D組織のエンゲージメントカード活用事例

今回活用事例を紹介するのは、”Sensing & Control +Think”をコア技術とし、技術を通じてよりよい社会の実現に貢献してきたオムロン株式会社で、グループ全体の研究開発(R&D)と知的財産活動を担う、技術・知財本部です。技術・知財本部では、事業を通じた社会的課題の解決を目指して人と機械のあるべき関係について追求を続け、革新技術を生み出す研究開発を進めています。
人事部門であるピープル&カルチャープロデュースセンタの 澤様と内膳様にお話しを伺いました。導入までの経緯、実践の工夫などを語っていただきました。

オムロン株式会社
京阪奈イノベーションセンタにて
技術・知財本部 ピープル&カルチャープロデュースセンタ
左:課長 今井様、中央:内膳様、右:澤様

組織文化醸成のツールとして

―エンゲージメントカードとの出会いは?

澤:もともと、課長の今井がトリプルバリュー様のエンゲージメントカードを存じ上げており、トリプルバリュー代表の山本さまにデモンストレーションいただいたことがあったので知っていました。
最近の技術・知財本部はコロナ禍を経て、感覚として雑談が減っていました。なにか発信しても反応がうすい(笑)。それが2022年度に実施した全社のエンゲージメントサーベイの結果で職場での知識共有や部門間連携に課題があることがわかり、最終的な導入のきっかけになりました。

―弊社では、エンゲージメントカードを導入される方へのファシリテーション研修を実施しておりますが、受講された経緯を教えていただけますか

澤:山本さまに実施いただいたデモンストレーションで、楽しく自己開示ができることがわかったのですが、単にゲームをするだけでは遊んでいるようにみえるとも感じました。技術・知財本部に導入するためにはカードを実施した際の効果を運営側も参加者もお互いに知ったうえで実行することが重要だと考えました。
また、実施している最中の山本さまの質問がお上手で。何かしらのフィードバックをして参加者に考えていただき、その答えを他の参加者も聞く。その流れで他者への理解もすすむと理解しました。そこで、ファシリテーション研修を受講し、フィードバックの観点を学んで認定ファシリテーターとして実行しようと考えました。

―フィードバックの観点がポイントだったのですね。

澤:そうですね。参加者があるカードの価値観を選んだ際に、「そうなんだ」と納得してしまうのではなく、選択した背景の出来事を聞いたり、そのエピソードを掘り下げたりすることで、対話がうまれて、参加者同士で気づきを得てもらうことが大事だと思いました。ファシリテーション研修に参加することで、質問の引き出しが増えました。

導入・実行時の工夫

―これまでどのくらい実施されましたか。

内膳:約1年で6部署、約100名の方に参加いただきました。各課やグループのリーダーの方へ口コミで営業し、実施していきました。一気に導入が進んだのは知財部門の課長に体験してもらったあとです。実際に体験したことにより、楽しみながら自己開示し、他者を知る効果を実感されたからだと考えています。

―参加者の反応は?

内膳:実施する前には微妙な表情をされていても、ゲームが開始されると楽しんでくださっていました。みなさんいい笑顔になっていきます。ゲーム後、カードの結果を見ながら価値観について発表していただくことが多いのですが、私たちが促さなくとも、お互いにフィードバックしはじめるようなこともありました。結果、実施後のアンケートでは、定期的に参加してもいいという人が8割を超え、エンゲージメントカードによる効果を感じています。

エンゲージメントカード活用の様子

―それは嬉しいですね!他社では、経営層のコアバリューと社員のコアバリューをそれぞれ明確にして提示し、共有するといった使い方をされている事例もあります。そういったノウハウや研修も今後ご提供していきますね。

澤・内膳:よろしくお願いします。

今後の目標

―エンゲージメントカードの活用にあたり、目標はなにか定めていらっしゃいますか?

内膳:私たちはこのエンゲージメントカード活用プロジェクトを「Mind Sync(マインドシンク)」と命名しています。略してマイシン。
直近の目標は澤からの課題にもあったように、部門間連携や技術の共有が増えるようにしたいです。第一歩として雑談を増やしたいです。
最終的にはチームで気軽に「マイシン」やろうかと言い合えるような関係を作っていきたいです。

澤:先日導入事例が少ない開発部門にむけて説明会をしましたが反応が薄かったです(笑)自己開示が苦手なイメージもあり、説明だけではよさが伝わらなかったのでなんとかトライしてもらえるような働きかけを行っていこうとあらためて考えています。
われわれ技術・知財本部はそれぞれのメンバーがプロフェッショナルとして専門性を磨くだけではなく、アイディアをだしあい、対話と議論を繰り返していくことが求められます。イノベーションの種となる多様な観点を出し、違和感も含めて率直に言い合いながら深め、決めて行く行動、つまりダイバーシティ&インクルージョンが大事だと思います。まずは内膳が言う雑談からかもしれません。このような思いから、マイシンの取り組みを社内記事にして発信しました。技術・知財本部外の部門からも複数の問い合わせが届いています。必要に応じてオムロングループ内に展開していきたいです。