認定ファシリテーター

リアルな現場が語る、エンゲージメントカードの活用──ウェルビーイング推進室発起人・増田さんへインタビュー

この記事では、エンゲージメントカード事務局公認の認定ファシリテーターの皆さんに、実際にカードを使って感じたことや、印象に残っているエピソードを伺っています。
今回は、大手通信会社管理職の増田様にお話を伺いました。

プロフィールとキャリア

増田恭子様 プロフィール

●大手通信会社現役管理職
●1on1キャリアサポート(年200回以上)
●国家資格キャリアコンサルタント
●ウェルビーイング推進コミュニティ発起人
●武蔵野大学ウェルビーイング学部社会人メンター
●ダイアローグインサイト代表
●他、対人支援複業多数

現場の声で紐解く、エンゲージメントカードの魅力

――増田さんのプロフィールと現在のご職業

通信系大手企業にて、技術部門の部長として活躍中の増田さん。約30名のメンバーを束ねる現場責任者として日々奮闘しながらも、社内外におけるキャリア支援の活動にも精力的に取り組んでいます。年間200回以上の1on1や面談を行い、組織内外の人材育成にも貢献。自ら「ウェルビーイング推進室」という社内の有志コミュニティを立ち上げ、働く一人ひとりの心の健康やつながりづくりをテーマにした活動を全国展開しています。

――導入のきっかけ——なぜエンゲージメントカードだったのか

エンゲージメントカードとの出会いは、1年前に受けた「キャリアの棚卸し」をテーマにした社外ワークショップ。講師が取り出したカードに「言葉だけの対話に限界を感じていた」増田さんは、即座に可能性を感じ、自ら購入しました。自分のチームや社内コミュニティ、さらには家族との間でも活用し、対話を深めています。

実際に使ってわかった、手応えと他社との違い


――使用して感じた変化と、購入前とのギャップ

最初は「面白そう」という軽い気持ちでカードを手に取ったという増田さん。しかし実際に使ってみると、チームや家族との会話の質が大きく変わったと言います。
「特に息子とやったときは驚きました。普段なら話さないような価値観について、自然と話せすことができたんです」。
カードがあることで、無理なく本音を引き出す場ができ、身近な人との関係性まで変化していく手応えを感じたそうです。

――他社ツールと比べて感じた「エンゲージメントカード」の強み

他のツールとの違いは明確でした。
「他のカードは“選ぶだけ”だけど、エンゲージメントカードは“手放す・譲る”というプロセスがある。だからこそ深く考えることになるし、偶然の出会いが発想を広げてくれる」。
さらに、
「他の人がほしい価値観のカードを持っているから、自分は別の言葉で表現してみよう」
といった相対化や言い換えの力も生まれるのが、このツールならではの魅力だと語ります。

ファシリテーターとしての一歩と、その実践効果

――認定ファシリテーターになった背景

転機は、2023年に開催された「心理的安全性アワード」の授賞式。増田さんが所属する会社の取り組みが表彰されたその場で、トリプルバリューの担当者と偶然名刺交換しました。実はそのトリプルバリューも、エンゲージメントカードを活用した社内施策で同アワードを受賞していたのです。 「この間このカード体験したばかりなんです!」という思いがけない共通点に驚いた増田さんは、「これは今、私に流れが来ているかもしれない」と感じ、数日後には即購入。
キャリア相談や1on1にも活用できるという確信から、「これは一生ものになる」と認定講座への参加を決意しました

――講座を通じて身についたスキルと実践での活用

「受講して本当に良かった。悩んでいた“どう場を回すか”が一気に解消された」。講座で学んだ問いの立て方や進行の工夫、実践者同士の事例共有が、増田さんの実践力を後押ししました。特に「1年後に最も成長した自分に必要なカードは?」という問いは、さっそくワークショップで活用し、大好評だったといいます。

また、認定講座で出会ったファシリテーターと実際のワークショップを共催するなど、学びを現場につなげる力が大きく広がりました。

現場で起きた変化と、印象深いエピソード

――カードを通じて生まれた「心に残る瞬間」

社内コミュニティで開催した20名規模のワークショップでは、参加者が未来の自分を想像しながら語り合う場面が生まれました。「1年後にどのカードが大事か?」という問いに対し、参加者一人ひとりが静かに、しかし力強く思いを語る時間。「その問いを投げた瞬間、場の空気が変わった」と増田さんは振り返ります。

また、1月の認定講座で出会った方を社内ワークショップに招き、共にファシリテーションを行った経験も印象的でした。共通の価値観を持つ仲間と協働することで、「場の質がさらに高まった」と実感したそうです。

今、選ぶ一枚と、届けたい人たちへ

――今の気持ちに響く「一枚」は?

今、増田さんが最も大切にしているカードは「ウェルビーイング」。社内の制度は整っていても、現場でモヤモヤを抱える人が多いことに課題感を持ち、自ら有志コミュニティ「ウェルビーイング推進室」を立ち上げた背景には、この言葉への強い思いがあります。

現在では600人以上が参加する自発的なコミュニティへと成長し、「このテーマは、私にとってただの言葉じゃなく、自分自身を突き動かす原動力」と語ります。

――このカードを届けたいと思う相手とは

届けたい相手は、やりたいことに迷っている人や、自分の価値観が見えなくなっている人。そして、家族やパートナーなど“近すぎて深く話す機会が少ない人”にも使ってほしいといいます。

特に中学3年生の息子さんとの対話は、「愛や友情というカードを選ぶようになった変化」に深い気づきをもたらしました。「普段だったら絶対に聞けないような思いを、カードを通して聞けた。それだけで十分に価値があると思いました」と語る増田さん。親子の距離感を大切にしながら、価値観を言葉にする時間が、未来の選択肢を広げることを実感したといいます。

インタビュワーより

価値観を言葉にし、他者と共有することで、関係性が深まり、未来への一歩が踏み出せる——。
増田さんのお話からは、エンゲージメントカードが単なるツールにとどまらず、「人と人をつなぎ、可能性をひらく対話の装置」であることが伝わってきました。

組織の中で、家庭の中で、そして自分自身との対話の中で。
このカードが生み出す小さな気づきの連鎖が、私たち一人ひとりの未来を少しずつ変えていく。そんな希望を感じる時間でした。
増田さん、素敵なお話を本当にありがとうございました。

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