認定ファシリテーター

評価制度・人材マッチング・キャリア支援――エンゲージメントカードの多彩な活用事例

この記事では、エンゲージメントカード事務局公認の認定ファシリテーターの、エンゲージメントカードを利用して良かった点やエピソードなどをまとめています。
今回は、特定社会保険労務士であり、また、人材マッチングプラットフォーム「適材適社」を運営している株式会社エルシードの代表取締役でもある澤部様へお話を伺いました。

澤部 小百合 様 プロフィール

●株式会社エルシード 代表取締役
●特定社会保険労務士

静岡県で社会保険労務士・中小企業診断士・信用金庫と連携し転職・採用支援を行う業界初の人材プラットフォーム「適材適社」(静岡県経営革新事業承認)を運営。

エンゲージメントカードとの出会い

ーー エンゲージメントカードとの出会いのきっかけを教えていただけますか?

転職採用支援の会社を運営している社労士だからなのか、近年クライアント企業様の評価制度設計やハラスメント講習、行動指針の作成などを依頼される機会が増えています。
その際に社員の価値観を整理する必要がありました。これまでは付箋を使ってワークショップを行い、考えをまとめることが多かったのですが、どうしても議論が散漫になり、方向性が定まりにくかったんです。
「もっと価値観を整理しやすく、かつ議論を建設的に進めるためのツールはないか?」と考えていたときに、エンゲージメントカードの存在を知りました。

ーー すぐに導入を決められたのですか?

はい、まずは御社が開催している認定ファシリテーター講座を受講してみたのですが、「これは使いやすい」と直感しました。社員個々の価値観や、会社として大事にしたい理念を整理するのに非常に有効だと感じたんです。すぐに追加購入を決めました。

ーー どのような場面で活用できると考えていましたか?

最初は、企業の評価制度設計の基礎作り、特に「うちの会社ではどんな行動を評価すべきなのか?」という点を明確にするための活用です。会社ごとに求める姿勢や行動は異なりますし、それを経営陣や社員が共通認識として持つことが重要になります。
同時に、企業の代表者が「自社をどのような会社にしていきたいのか」を考える際にも、エンゲージメントカードが役立つと感じました。経営者は漠然としたビジョンを持っているものの、それを圧縮して標語化するのは意外と難しいんですよね。でも、このカードとインタビューを組み合わせることで経営者の気持ちとかい離しない指針を作れるようになります。     

エンゲージメントカードを活用して

ーー 現在はどのような場面でエンゲージメントカードを活用されていますか?

企業の評価制度の設計他に、人材マッチングの面談、高校や大学でのキャリア支援など、さまざまな場面で使っています。
例えば、

企業の評価制度設計
会社の行動指針を決める際に、社員と経営陣の価値観を整理
転職希望者の面談
自分の大切にしている価値観を可視化しアウトプットすることにより、適切なマッチングを実現
大学や高校でのキャリア支援
学生が自分の価値観を明確にし、進路や職業選択に活かす
企業研修・チームビルディング
社員同士の価値観の共有を促進し、チームの一体感を高める
地域コミュニティでの活用
異業種交流や地域活性化のイベントでの活用


など、多様な場面でエンゲージメントカードは活躍しています。

ーー 実際にエンゲージメントカードを使ってみて、どのような印象を持ちましたか?

付箋を使っていたときよりも、価値観の整理が圧倒的にしやすくなりましたね。言葉にするのが苦手な人でも、カードを取捨選択しながら「自分が何を大切にしているのか」を自問していくことで、アウトプットの時間では自然と自分の考えを自分の言葉で話せるようになり、参加された皆さん驚かれています。
カードが優れているのはもちろんですが、ワークのルールもよく考えられていますね。
付箋を利用していたときは、書き手により表現方法が異なるので、一人ひとり“何を伝えたいのか”を把握することに時間を要するのが悩みでした。エンゲージメントカードを用いると、話が散在しても皆で選んだ価値観カードへ立ち戻ることができるため、自分のファシリテーションの技術が上がったような錯覚までしてしまいます。

ーー 使う前に想像していたものと、実際に使ってみた後でギャップはありましたか?

想像以上に使い道が広いと感じましたね。当初は企業の行動指針策定や評価制度の設計だけに使うつもりでしたが、実際にはそれ以外の場面でも活用できることがわかりました。
例えば、転職希望者との面談にも有効です。若い方は自分の価値観を伝えるのが苦手なことが多いのですが、カードを使うことで「自分が何を大事にしているのか」を整理、言語化はスムーズになります。
また求人企業と転職・就職希望者でエンゲージメントカードを介して、双方が大事にしている価値観について話せる場を設けると入社後の齟齬は少なくなりますね。

 現場での活躍事例と印象的なエピソード

ーー 活用事例の中で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

そうですね、いくつかありますが、特に印象に残っているのは2つのケースです。
① 企業研修での「失敗事例」から学んだこと
社内環境を良好にしたい企業で「社員にこの価値観を持ってほしい」と願う経営側に沿って、エンゲージメントカードを使ったワークショップで「理想の方向に誘導しよう」としてしまったことがありました。
やはりそういった雰囲気は伝わるもので、せっかくのワークが窮屈で緊張感が漂うものになってしまいました。
この経験から、「エンゲージメントカードは価値観を押し付けるものではなく、一人ひとりの考えを引き出すツールである」ということを改めて実感しました。今では、事前に経営者や管理職の方にも「このワークは誘導せず、社員が自分の価値観を自由に語れる場にしましょう」と説明するようにしています。

② 異業種交流イベントでの思いがけない効果
もう一つ印象に残っているのは、アルコールを含めた飲食OKの地域異業種交流イベントでエンゲージメントカードを使ったときのことです。
地元の金融機関の方、デザイナー、市役所の職員、学校の先生、お寺の住職など、普段はあまり関わりのない人たちが集まった場で、軽い気持ちでカードを使ってみたんです。すると、開始30分ほどで「まるで3回くらい一緒に飲みに行ったかのような距離感になった」と、カードの効果に皆さんが驚かれていました。
通常の飲み会では、一部の人が話し続けたり、テーマが偏ったりすることがありますが、エンゲージメントカードを使うことで「全員が発言できる場」が自然と生まれました。また、価値観の話をすることで、表面的な会話ではなく、深い話ができるのも特徴ですね。

エンゲージメントカードの魅力とおすすめポイント

ーー 現在、ご自身が1枚カードを選ぶとしたら、どのカードを選ばれますか?

「プロフェッショナル」ですね。これはずっと変わっていません。

―― その理由をお聞かせください。

私の仕事は、社会保険労務士業務、人材マッチング事業の運営どちらも「人」に関わるものです。法律や制度の知識を学び続けることは当然ですが、それだけではなく、クライアントや関わる人々に信頼されるために、自分自身の姿勢や倫理観も磨き続けなければならないと思っています。
特に人材マッチングの仕事では、求職者や企業の経営者と深く関わります。その際に、表面的な言葉ではなく、「この人に相談したい」と思ってもらえるような信頼関係を築くことが重要です。
「プロフェッショナル」であるためには、知識だけでなく、自己研鑽を怠らず、自分の精神的な成長も必要だと考えています。私にとって、このカードは常に意識していたいものですね。

―― エンゲージメントカードはどのような人におすすめしたいですか?

すべての人に使ってほしいですね。特に、企業の経営者や人事担当者、キャリア支援をしている方には、ぜひ活用してほしいです。
実際、私の周りでは会議所の方や地域の企業の方が「ちょっと試してみたい」とおっしゃって、私のカードを借りこられます。会社の中で活用するのはもちろんですが、たとえば「家族の間で使ってみる」というのも面白いですよ。近しい関係だからこそ言えてないことってありますから、価値観や感謝を言葉にして伝え合うことで、お互いの考えをより深く理解する良いきっかけを作れると思います。
今後はさらに多くの企業や教育機関で活用できるよう、ファシリテーションのスキルも高めていきたいですね。

ーー貴重なお話をありがとうございました!引き続き、エンゲージメントカードをよろしくお願いいたします。

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