認定ファシリテーター

価値観を引き出す新しいツールで見えた可能性――藤森さんの実践と気づき

この記事では、エンゲージメントカード事務局公認の認定ファシリテーターへ、エンゲージメントカードを利用して良かった点やエピソードなどをまとめています。
今回は、Webディレクター兼コーチングも実施されている藤森さんにお話を伺いました。

藤森 直美様 プロフィール

●自己探求プログラム「CocoroScope」主宰
●未来地図を描きセルフブランディングをガイドする自己探求コーチ
●Web制作、マーケティング・ブランディングのギルド組織「LiB-Design」
●webコミュニケーターとしてブランディング、コピーライティング、ディレクションを担当。
●一人ひとりの幸せ資産が増えていく社会へ。

エンゲージメントカードとの出会い

――個人やチームの価値観を引き出すツールとして、エンゲージメントカードの効果が注目されています。藤森さんは実際に、どのようにお仕事で役立てていますか?

藤森:私はWebディレクターの仕事をしながら、コーチングも行っています。Webディレクターとして、クライアントの価値観や企業理念を明確にする場面や、コーチングでも個人の価値観や目標を引き出す場面が多いんです。エンゲージメントカードは、そういった「価値観を言葉にする」という部分で、すごく役立っています。

――エンゲージメントカードを知ったきっかけは何でしたか?

藤森:友人のコーチ仲間からの紹介がきっかけです。彼女はICF(国際コーチング連盟)認定プロフェッショナルコーチで、彼女から「これは使えるツールだよ」と教えていただきました。そこで、仲間と一緒にオンライン版のエンゲージメントカードを試してみました。
その時は、「こういうものがあるんだな」くらいの感覚で、まだエンゲージメントカードの本当の力を実感できていませんでしたね。

――それでも購入する決め手は何だったのでしょう?

藤森:対面セッションやワークショップをしている中で、「価値観をどう言語化するか」という課題に直面したんです。その時に、「あ、そういえばエンゲージメントカードがあった!」とカードのことを思い出しました。価値観を簡単に引き出せるツールとしてとても役立つと気づいたんです。それで、実物のカードを購入することに決めました。

――改めて使ってみてどう感じましたか?

藤森:対面のワークショップで使ってみると、参加者の反応が全然違いました。
カードを見ながら自分の価値観を言語化していく過程が、とても自然に進むんですよ。例えば、普段なかなか自分の価値観を言葉にできない人でも、このカードを使うと驚くほどスムーズに話せるんです。特に、他の人と共有しながら使うと、また新しい発見があって面白いですね。
そこから、エンゲージメントカードの真の価値を実感しました。

――他社の類似製品と比べた時、どのような点が特に便利だと感じましたか?

藤森:まず、オンライン版と実物のカード、両方が用意されている点ですね。リモートワークが増えた今の時代にすごく適していると思います。コロナ禍では対面でのセッションが難しかったのですが、オンライン版があることでリモートでも問題なくワークショップを開催できました。
カード自体のデザインもすごく工夫されていて、視覚的にも分かりやすいです。イラストが入っていることで、参加者が自分の価値観を感覚的に掴みやすいんです。また、カードに含まれている言葉の数やバリエーションもちょうど良かったです。使えば使うほど、イラストの意図や価値観ワードの種類、枚数が適していることを実感しました。
あとは、何かが足りないというよりも、ファシリテーターとして対話をどのように進めていくかが重要だと感じています。

認定ファシリテーターとしての挑戦

――エンゲージメントカードの認定ファシリテーターに登録したきっかけは何だったのでしょうか?

藤森:エンゲージメントカードを使ったワークショップやコーチングを本格的に行いたいと思った時に、認定ファシリテーターの資格があることを知りました。やはり公式な資格を持っていると、参加者に対して信頼感が生まれますし、自分自身もカードをより効果的に使えると考えて、取得することにしました。
認定ファシリテーター講座は、一緒に学ぶ人との実践の中で新しい気づきを得られる仕組みになっているんです。だから、何度出ても学びがあり、常に新しい発見があります。実際にファシリテーションを行うことで、対話の進め方やカードの使い方をさらに深められますね。

――エンゲージメントカードを使ってきた中で、特に心に残っているエピソードはありますか?

藤森:特に印象深かったのは、あるワークショップで参加者がカードを選ぶ際に「言葉ではなく、イラストで選んだ」ということがありました。私はずっと言葉を大切にするスタイルでコーチングをしてきたので、イラストを基準に選ぶという視点がすごく新鮮でした。
エンゲージメントカードが持つ多様なアプローチの力に気づかされましたね。

――イラストでカードを選ぶというのは興味深いですね。それはどんな場面だったのですか?

藤森:その時は、価値観を掘り下げるワークショップでのことでした。参加者がカードに描かれたイラストを基に自分の価値観を引き出していたんです。言葉だけでは表現できない部分をカードが補完していることを実感しました。これは、エンゲージメントカードならではの強みだと思います。

――認定ファシリテーターとしての活動の中で、他にも印象に残っているエピソードはありますか?

藤森:はい、参加者の中に「自分の中にすでに定着している価値観は、わざわざカードで表さない」という方もいました。つまり、その方は、すでに自分に根付いている価値観よりも、今まさに自分に必要だと感じる価値観を選んだのですね。
このエピソードからも、私自身、価値観について改めて考えるきっかけとなりました。

エンゲージメントカードの活用と未来への展望

――もし今、1枚のエンゲージメントカードを選ぶとしたら、どのカードを選びますか?

藤森:今選ぶなら「感謝」のカードですね。私は「愛」が一番重要だと思っているので、ずっと「愛」を選んでいたのですが、ここ数か月で「感謝」に変わりました。なぜ変わったのか、自分の中でどんな変化が起こっているのか、それを今まさに探求しているところです。もしかしたら「愛」は私にとって、すでに定着した価値観となっていて、今は「感謝」が足りていないと感じているのかもしれませんね。
エンゲージメントカードを使ったことで、自分の価値観について改めて考えるきっかけが生まれました。何度やっても、すごく面白いですね。

――どのような人にエンゲージメントカードをおすすめしたいですか?

藤森:高校生や大学生など、若い世代にも使ってもらいたいですね。自己理解を深めるためのツールとして、このカードはとても有効だと思います。
また、経営者やリーダーにも使ってほしいです。価値観を共有することで、普段は見えない一面が出てきて、面白いですよ。エンゲージメントカードを使うことで、普段はなかなか話し合わない価値観や考えを引き出すことができるんです。対話することで、新たな気づきや信頼関係の構築ができると思います。

――エンゲージメントカードを今後どのように活用したいですか?

藤森:エンゲージメントカードは、自己理解やチームビルディングだけでなく、経営戦略の一部としても使えるツールだと思います。オンライン版も便利ですが、対面の方がより深い対話が生まれやすいので、経営者向けの対面ワークショップを増やして、新たな気づきを提供していきたいですね。

――ありがとうございます。今後もぜひ、エンゲージメントカードを宜しくお願いします!

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